美術館・博物館等

2016年8月15日 (月)

ぐるっとパス2014&2015

毎年使っている「ぐるっとパス」
2014年と2015年の記事は書きかけのまま放置していたので、書いた分だけ、この際まとめておきます。これですべてではないはず…。
今年も、使ってます!

<2015年>
○森鴎外記念館「鴎外を継ぐー木下杢太郎」
初めて行きました。とてもモダンできれいな記念館!
鴎外ってどうしても教科書に載っていた「舞姫」の印象が強いが故に、誤解されがちなのではないかと、自省も含めて改めて思いました。好きな作品も、あるんですけどね。
作家等が鴎外について語る、映像コーナーが面白かったです。諦念かあ…。

○上野動物園
鴎外記念館の後、根津へ向かい、動物園を抜けて上野公園へ。
上野駅っていつも混んでいるから、公園内の美術館へ行くときは谷根千辺りから散策しつつ向かうことが多いです。
パンダさんは、背中をこっちに向けて良く寝ていました…。

○東京藝術大学美術館「うらめしや~、冥途のみやげ展」
動物園を抜けて藝大へ向かったわけですが、多分言問通りを素直に上った方が早かった。。
展示室を薄暗くして敢えてそれっぽい演出をしていたりして、なかなか面白かったです。
本気で不気味な絵もある一方で、美しい女性の絵もあって。ぞっとするほど美しいって、このこと。
最終日に滑り込んだせいかお昼くらいに行ったら結構混んでいて、時間をずらせばよかったかなとか思ったのだけれど、外に出たら入館待ちの行列ができていました。
みんな、ひやっとしたいのね。

全生庵所蔵の作品が多かったです。実は会期の重なっていた全生庵の幽霊画展にも行っておりまして。どれだけすごいコレクションなんだ。
来年も、覚えていたら行こうφ(..)

○ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション「南桂子銅版画展 散歩道」
絶対行かなきゃ!と思ってました。この方の版画、もう、大好き。とりわけ好きな「さくらんぼの木」が展示してあって、嬉しかったです。
独特の背景は、サンドペーパーによるものだと初めて知りました。

記念撮影コーナーもあり、小道具も用意してあったけれども…私はいつも通り、寂しいおひとりさまでしてね…(泣)

○三井記念美術館「蔵王権現と修験の秘宝」
猛々しいポーズに憤怒の形相の、蔵王権現象がずらり。恐ろしいのだけれど、少しユーモラスでもあり。
バランスの難しそうなポーズ故、大半はちゃんと後ろに支えがあるのですが、中には「これ、どうやって立ってるの?」と思うような像もありました。違う、着眼点はそこじゃない。

○ちひろ美術館「非戦70年 ちひろ・平和への願い」
「日ブラジル外交関係樹立120周年 旅する芸術家 ホジェル・メロ展」

水彩だから表現できる色彩の美しさ。繊細さと大胆さに、いつも見惚れます。
もう何度も来ている美術館なのに、いつも帰り道で道に迷う(泣)

<2014年>
○ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション「浜口陽三展 センス・モダン」
浜口陽三というと、黒い背景にぽっかり浮かぶ果物や野菜の版画…というイメージですが。本展では人物画や風景画もあって、新鮮でした。面長の女性像は、モディリアーニのよう。
地下の展示室にはカメラコレクションとともに写真も展示されていて、面白かったです。果物の断面とか。版画のために撮ったのかしら、撮ってから作品に使えるか考えたのかしら。

○郷さくら美術館「和のこころ」
今回から新しくぐるっとパスに入ったところですね。東京にオープンしたのも、2012年。現代日本画専門だそうです。
中目黒駅から歩いて数分の、3階建ての美術館。中目黒といえば目黒川の桜。二階は、満開の桜、桜、桜。桜の絵でいっぱいでした。この展示室は一年を通して桜が鑑賞できるのです。
日本画は比較的写実的な印象だけれども、決して写真のようではない。花の描き方も、人によってまるで違う。見比べてみると面白いものだなと思いました。

○三井記念美術館「デミタスコスモス」
コーヒーカップもティーカップも、美しいものです。デパートの食器売り場でもつい、見惚れてしまうもの。
デミタスカップの魅力はさらに、一回り小さいところにあるでしょうか。実用できるサイズだけれど、通常のカップよりも小さいものだから、その美しさも可愛らしさも、濃縮されているように感じるのです。
思わず呟いちゃう。欲しい…。 

○ブリジストン美術館「ベスト オブ ザ ベスト」
5月から工事のため数年休館なのだそうです。庭園美術館が復活したと思ったら今度はこちらが…。寂しい。
美術館の歴史を辿りつつ、コレクションの顔とも言うべき代表作をじっくりと鑑賞しました。またいつか、会える日を待ち望んでいます。

○東京都庭園美術館「開館30周年記念 幻想絶佳 :アール・デコと古典主義」
 松岡美術館「創立40周年記念 特別企画 わたしの好きなシロカネ・アート
 あなたが選ぶ、松岡コレクション」
 自然教育園

 →別記にて。記事は5月ですが、行ったのは3月頃だったかと思います。

2016年3月14日 (月)

川越の五百羅漢像

村上隆の五百羅漢図展に行ったから、というわけではありませんが…
川越にある喜多院の、五百羅漢を拝観してまいりました。
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ほんと偶然というか、なりゆきなんですけどね。
東武東上線でお出かけする予定があり、じゃあついでに川越でモーニングしてどこか観光して行こうと思って、川越までの道中、駅で入手したチラシを眺めていたら、喜多院の五百羅漢が目に留まったというわけです。朝割と早い時間から開いていたし。

ものごとは意図せず、つながります。

 

実際には、五百体以上いらっしゃるようです。

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色んな表情、色んなポーズ。
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お酒を酌み交わしていらっしゃる?
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わけではなくて、灯油を注いでいるところらしいです。

喜多院の前に、中院へも行きましたが、季節の花々が見事でした。とりわけ白木蓮に、目を奪われることしばし。
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川越には何度も行っているけれど、こちらの方面に行ったことがなかったので、良い機会でした。


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もともとの目的は、こちら。
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ビアトリクス・ポター資料館!

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もう、何年も前から行きたいと思っていたのに。何年越しの目標達成かしら。

ポターが暮らし、物語の舞台ともなったヒルトップ農場を再現したという、可愛い資料館。緑のきれいな季節なら、もっと絵本のような風景になることでしょう。
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館内にはピーター・ラビットの初版や私家本等、貴重な資料が。手のひらサイズの可愛らしい絵本。ポターのこだわりは今も守られているのですね。

 

内部は撮影禁止ですが、撮影可能なスポットもありましたよ。
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撮影用に、手にはめるお人形も置いてあったので、ちょっと遊んでみた(笑)


素敵な場所でした。季節が変わるごとに訪れたくなるような。ただ、最寄りは高坂駅とちょっと遠いのと……こども動物自然公園の中にあるっていうのがね;

入園料が別途必要になるんですもの。

ま、動物園も楽しみましたけれども。
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ワラビーとか、目の前にいるんですよ! びっくり。近い、近い。
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こちらはカンガルー。ちょっと怖かった…。
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写真にしてしまうと分からないけれど、ワラビーより一回り大きくて、ジャンプするときの足音も、ずしんと響く。
それが、目の前を横切ったりするんですもの。大人でも、びくびく;;

 

カピバラさんは、入浴中。カピバラ温泉ですって。Photo_16

気持ちよさそう…だけれど、ここまで密集していると、ちょっと、可愛いって言葉がでてこない;;
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コアラさん。おお、動いてる。
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でも動くのはちょっとだけ。あとはひたすら、食べてました。ずーっと、もぐもぐしてるの。みんな。
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もぐもぐもぐもぐ。
寝てるか食べてるかどっちか、なのね。生き物としてはとても真っ当だと思う。

 

ペンギンさーん。

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泳いでる姿ってつくづく、鳥には見えませんよね。
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動物園、ひとりでめぐったの?とか、聞いてはいけません。。

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なぜ高坂駅のついでに川越かというと、埼玉S級グルメきっぷという、東武東上線の一日乗車券とお食事券のセットが発売されていたので…。
乗り放題っていうのが、好きなんですよねえ。

お食事のできる店舗の中に、秩父の“月のうさぎ”があったので、とても心惹かれたのですが、秩父まで行く余裕はなく。

小川町の“自然処 玉井屋”でランチをいただきました。
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これが、美味しくって!

お酒の仕込みに使うというお水からして、美味しい。清雲酒造さんの食事処なのです。
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飛竜頭はあったかくて、ふわふわでした。

主菜は豚、鶏、鮭から選択。少々悩み、鮭の清雲漬けを。
このところ魚介類が苦手になってきているので、少々不安はあったのですが、粕の旨みが染み込んで魚臭さは全くなく、柔らかくて。美味しかったです。

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ご飯はとろろか桜ずしか選べて、私は後者を。桜が程よく香って、これまた美味しかった。
ただ、鮭がとても良いお味だっただけに、やっぱり白ご飯が欲しかったなーと、ちょっと思った;

サービス内容は、通常の「月御膳」にドリンクがついたもの。
前菜はビュッフェ形式で、お好きなだけ。
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この日は、切り干し大根に人参のマリネ、のらぼう菜の辛し和えでした。

お味噌汁はもちろん粕汁。
デザートには酒粕のブラマンジェまでついて、酒粕づくし。
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ここなら、お肉も美味しくいただける気がします。
一人でこういうお店に入るのって、ちょっと勇気がいるのだけれど、店員さんの対応も気配りに満ちていて、ほっとしました。また行きたいな。

 


ちなみに川越のモーニングは、マチルダさんのパンケーキ。
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シンプルに、プレーンにしました。これで500円って、すてき。パンケーキはちゃんと焼き立てだし。薄くてもっちりしたほんのり甘い生地、美味しいのです。
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店内にはちょっとびっくりするのだけれど、仕事も対応も丁寧。珈琲のミルクは、ちゃんと温めてありました。

 

ごちそうさまでした!

 

川越でモーニング&中院・喜多院 → 小川町でランチ → 高坂の自然公園と、電車も大いに利用しつつ、結構歩きまして、

この日の携帯電話の万歩計は、約38,000歩。よく、遊びました。

2016年3月 6日 (日)

村上隆の五百羅漢図展

blogネタにどうぞ、と友達にご招待いただいたので、ありがたく記事に使わせていただきましょう。

森美術館にて開催中の、「村上隆の五百羅漢図展」へ行ってきました! 3月6日まで…って、今日ですねー
通常も閉館時間が遅いから仕事帰りに行くことも可能ではあるのですが。ラスト3日間は深夜までオープンですって。すごい。

 

入口からして、すごい(こわい…っ)
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中はもっと、すごい!
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不思議な造形に複雑な色彩、独特な光沢。細部に至るまでみっちりと作り上げられた世界。
そして、とにかく大きい。形あるものを表現するにあたっては、それをどれくらいの大きさに仕上げるかは重要な点なのだと、改めて感じ入ったことでした。当然のことながら。

 

何よりの見どころややはり五百羅漢図。五千体の羅漢、四神、霊獣。
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古典にも倣いつつ色んなところから着想を得て大胆に盛り込んでいて、目がくらむ。面白い。

これは何?
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と思ったら、バクですって。友達大正解。

撮影OKだったのでそれなりに撮ったけれど、やっぱり写真は記念というか、思い出すよすがですね。二次的な作品にはなり得るとして。

実際に目の前にした時の迫力は、全然違う。
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膨大な制作資料や、村上氏の年表も面白かったです。

ツボにはまったのが、出口付近にいた白虎のお人形。

見比べると分かるけれど、目の色が変わるのです。耳が動くのです。さらに、喋るのです!

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わしは白虎だ びゃっこー
西の守護神 白虎だ びゃっこー
英語ではホワイトタイガーだ びゃっこー
つーか、虎じゃー! びゃっこー

うん、虎だね(笑)
びゃっこー、という言い方がすごく可愛くて。真似したくなる~

 

たっぷり楽しんだ後はさすがに空腹で、ヒルズ内のsakura食堂にて、私は遅めの夕食を。玄米ご飯が嬉しい。

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美術館にはよく行くけれど、一人が多いので。人と一緒に行くと、より印象深く、楽しく、記憶に残る気がします。圧巻の大作、面白かったです。
誘ってくれて、夕食にも付き合ってくれて、ありがとう♪

 

びゃっこーー!

2015年5月16日 (土)

朝も昼もサンドイッチ!

目黒・白金台方面に予定があるならば、朝から出かけて、モーニングをいただきたい。
果実園リーベルで! 
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名前の示す通り、フルーツパーラーです。
だから本当は、フルーツサンドを食べたかったのだけれど…お金をおろすのを忘れていましてね; メニューが税抜き価格だから、咄嗟に足りるかどうか判断できず。フルーツサンドよりお安いミックスサンドにしてしまったのでした。

フルーツは3種ついてくるし、丁寧なつくりのミックスサンドも美味しいのだけれど。
やっぱりフルーツサンド食べたかったーー

もう、3か月ほど前のことなのに、思い出すと今でも残念です…
また行かなくちゃ。

ここにくると、大抵紅茶を頼みます。
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珈琲党だけれど、フルーツには珈琲より紅茶。もちろん、レモンティーで。
人目を気にしなければ、紅茶に入れるよりむしろそのまま食べたいくらい、レモンが好きです。


お財布の中身を補充した後は、庭園美術館へ。3年ほど休館していましたが、去年11月にようやくリニューアルオープン!
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待ち長かったような、意外と早かったような。
大好きな美術館なので、嬉しい。

建物そのものは、外観も内装も以前のままの印象。基本的には修復・復元が目的でしょうから、変化は求めていないでしょう。ただ、受付周辺はがらっと変わりました。公開されている範囲も変わったような?
そして、何より変わったのは新館ができたこと。本館の奥、通路を抜けるとモダンな建物が建っていて、びっくりした!
真っ白な新館の中には真っ白な展示室も。展示スペースが増えたのは、単純に嬉しいです。大きい絵もダイナミックに展示できるわけですね。
訪問時は「幻想絶佳 : アール・デコと古典主義」を開催中。
アール・デコの建築内に、アール・デコの美術品の数々。ラリックの置時計<昼と夜>が印象的でした。浮彫と陰彫により、決して触れ合わない男女の手。ただ美しいだけでない、仕込まれたストーリーに惹かれてしまう。

庭園は、私が行ったときはまだ閉鎖中でした。今は一部公開しているみたい。完成が楽しみです。


久し振りの庭園美術館を楽しんだ後は、近くのCafe Kuromimi Lapin(クロミミラパン)へ。
Lapin =ウサギさん、ですものね。いろんなところにウサギさんがいましたよ。

サンドイッチのランチセットを。朝も昼もサンドイッチ。
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タマゴサンド&ベジサンド。さくっと程よくトーストされたパンが、良いお味!こだわっているのでしょうね。シンプルな具材に合います。

そして、美味しい珈琲にも合いますとも。
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とても口当たりの良い、美味しいカフェラテ。優しい苦みが、好みだわ。

お店の方は他のお客さんと、珈琲談義に興じていらっしゃいました。珈琲には並ならぬ知識とこだわりがおありのご様子。
ラテアートに惹かれてカフェラテを選んでしまったけれど、次はきっと、一番おすすめの珈琲をブラックでいただこう!

お腹も心も満たされたら、今度は白金通りの先、松岡美術館へ。
「創立40周年記念特別企画 わたしの好きなシロカネ・アートVol.1  あなたが選ぶ、松岡コレクション」を開催中でした。現在はVol.2ですね。

作品に、
順位がついているのです。
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こちらの聖なる猫さんは62位。

お客さんのアンケートによる、好きな作品ランキングらしい。
何度もきているけれど、私は投票したことないわ…とか思いましたが。

私が肩入れするまでもなく、1番好きな作品は、1位でした。
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ジャコメッティの、猫の給仕頭くん。
しなやかな立ち姿がね、たまらないですよね。凛々しくも愛らしく、毅然としていながら愛嬌がある。
小さい割に、圧倒的な存在感。やっぱりこの猫さんを愛している人は、多いんだなー。

常設の展示品の方が人気が高い傾向はあるかもしれませんが、それだけこの美術館の「顔」となり得る、魅力があるともいえるのでしょう。
こういう企画展、いつもと違う視点で鑑賞できて、面白いですね。「わたしの好きなシロカネ・アート」シリーズは、しばらく続くようです。


せっかくだから、自然教育園もお散歩。
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本当は目黒区美術館へも行きたかったのだけれど、あまりに風が強くて身の危険を感じたので、引き返しました。いや、冗談でなく。看板がバタバタ倒れてましたもの。

さすがに、夜もサンドイッチ!には、しませんでした。

2015年1月11日 (日)

東京駅周辺美術館共通券2014

美術館めぐりには毎年「ぐるっとパス」を大いに使っていますが、昨年は「東京駅周辺美術館共通券」なるものを見つけて、買ってみました。
5つの美術館に、それぞれ1回ずつ入館できるというもの。3千円だから、前売り券よりお得かな。
使用期間が1年間というのが、嬉しいです。ぐるっとパスは2か月だもの。

以下、何に行ったかという自分のためのメモ。

○三菱一号館美術館「ザ・ビューティフル 英国の唯美主義1860‐1900」
とにもかくにも、美しい。淑やか、艶やか。美人揃いで見惚れました。
アルバート・ムーアの名前は初めて知ったかもしれません。

○東京ステーションギャラリー「洋画家たちの青春 白馬会から光風会へ」
リニューアルしてから初めての訪問。美しく生まれ変わったこと。入口付近にあった「入道雲」という絵が印象に残っています。
観終わったら、駅北ドームの吹き抜けを見渡せるバルコニーへ。いつも天井を見上げている広場を見下ろせて、その天井をいつもより近いところから望めて、不思議な感じでした。

○出光美術館「宗像大社国宝展 神の島・沖ノ島と大社の神宝」
開館直後に行ったにも関わらず、すごい人出で驚きました。ここ、こんなに混むところだったかしら。国宝の力? いやいや、もっと敬虔な志なのでしょう…
にしても、展示物がことごとく国宝なのです。眩暈が。。
島は女人禁制だそうですが、本土の社にはいつか行ってみたい。

○三井記念美術館「雪と月と花 国宝「雪松図」と四季の草花」
てっきり、丸山応挙の雪松図屏風が見れるものだと行ってみたら、展示は年が明けてからでした。私が行ったのは12月末。共通券の使用期限が年内だったので、仕方ない。とほほ。でも、日月松鶴図屏風も圧巻でした。
キャプションに雪月花のマークがあり、例えば雪に関する展示品の場合はそのマークが青(他はグレー)、という分かりやすい案内が面白かったです。3つともカラーだと、ちょっと得した気分(?)

美術館に行く前に、コレド室町のGELA C (ジェラシー)にて腹ごしらえを。
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ジェラート屋さんなのですが、10時までは素敵なモーニングセットが。以前から気になっていたのです。
ヨーグルトには、フルーツがたっぷりと! 見えないところにもリンゴやバナナがいっぱい隠れていました。 
トーストには、キウイと柑橘系のジャム。通常はフルーツバターがついてくるらしいのですが、この時はお休み中でした。代わりにフロマージュブラン?のようなものと、ベリーのソース。これもトーストにぴったりで、おいしかった!

すぐ近くの「炭火焙煎珈琲 凛」も朝から営業していました。以前ランチ会で、東銀座のお店に行きましたネ。
こちらにもモーニングあるみたいなので、次回試したい。
…美術館とどっちがメインか分からない、なんて仰らないで。

○ブリジストン美術館「ウィレム・デ・クーニング展」
抽象にしてはもとの形をとどめているけれども、具象にしては目に見える姿から離れていて。タッチが激しい割に、どこか柔らかな印象でした。色が明るいからかしら。


ブリジストンと三井記念美術館はぐるっとパスにも含まれているからよく行っていたけれど、他は面白そうだなと思いつつ見過ごすことが多かったので、良いきっかけになりました。
今年も買おうかな。

大体、何にでも興味はあります。ブログには敢えて書いていないけれど、美術館の類には他にも色々行きました。
ただ、何でも面白がってしまう分、お得な方に流れてしまうわけです…
「ぐるっとパス」を使い始めてから、他の美術館の企画展は「これは行かなきゃ!」というものでなければ、見送ってしまうことが多くなった気が。そもそも、チェックさえしていなかったり。
楽しんでいるのだから、それはそれで悪いことじゃない。でも、面白いものをたくさん見逃しただろうなあ、と思うと、もったいない。
今年はもっと、範囲を広げよう。

もっとも、ぐるっとパスも使い続けます。2014年度版も一冊購入済み。3月末までだから、そろそろ使い始めなきゃ(ところで、私はいつも「メトロ&ぐるっとパス」を買うのだけれど、メトロの1日乗車券も3月までになっていました。昨年まで期限はなかったような?)。
庭園美術館の再開が、嬉しい!
対象施設が増えたり、減ったり、内容が変わったり。それなりに変化はあるので、私のお出かけ先もそれに合わせて、変わっていくのでしょう。

2014年2月23日 (日)

ぐるっとパス2013其ノ参・12月末~2月

今年度3冊目のぐるっとパス。さすがにこれでラストかしら。
面白そうな企画展がぱらぱらと登場するものだから、ついでにアレもコレもと思えばパス使った方がお得かな、となり。買ってしまえばさらに、行きたいところが出てくるわけで。
今ではある程度セーブしますが、初めてぐるっとパスを買った時はもう、とことん使い尽くしたものです。。

○オペラシティアートギャラリー 「五線譜に描いた夢 ─ 日本近代音楽の150年」
以前は入場券がついていたのでパスを買うたびに行っていたのだけれど、いつからか割引券のみになり、足が遠のき。久し振りの訪問でした。これは絶対見ようと思いつつ、行ったのは最終日;
幕末から現代に至るまでの日本の音楽の歴史が、4つの期間に分けて展示されていました。
黒船とともに五線譜が日本に入って来て、150年。たった150年なのか、と愕然としてしまいます。今ではすっかり定着していて、自身も五線譜と音楽を切り離して考えることができないくらいなのに。
展示そのものも興味深かったのだけれど、それぞれの部屋でビデオ上映があったり、当時の音源を視聴できるコーナーがあったりして、ついつい聴き入ってしまいました。とりわけ、久野久の月光ソナタ3楽章を聴けたことに感動。録音、残っているのね。それから、シュメーの春の海も。ヴァイオリンと箏という編曲があることは知っていたけれど、聴いたことはなくて。なんて美しいんだ…。
気付けば4時間超、館内にいました; 疲れた。。

○ニューオータニ美術館「 ロマンティックバレエの世界 妖精になったバレリーナ」
バレエ、子供のころ憧れませんでしたか。軽やかなステップ、可憐なポーズ、そして何といっても、ふんわり可愛いチュチュ!
そんな妖精のようなバレリーナたちを拝めるのならば是非とも、と思っていたのだけれど、機会を逃し続け。これまた最終日にようやく、行ってきました。きれいな版画に、衣装の展示もあって、眼福。また図録買ってしまった…。

○ミュゼ浜口陽三ヤマサコレクション 「毛糸と、小鳥」浜口陽三・南桂子銅版画二人展
前期に行ったのだけれど、結局後期も行ってしまいました。絵はかなり、入れ替わっていたと思います。やっぱり好きだなあ、彼女の版画。

○中川船番所資料館
訪問は2回目。ここも随分、久し振り。中川番所の再現が楽しいです。空の色が変わったり雷が鳴ったり、演出も凝ってます。以前は人の声も聞こえたような気がしたのだけれど、勘違いかな…。
ちなみに、実際の番所跡は資料館の裏手にありました。看板が立っていたくらいでしたが。

最寄り駅の前には、龍が。
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色々と謎ですが、かっこいいです。


○深川江戸資料館
なかなか本格的な街並み再現。楽しい!
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鐘の音も鳴り響き、気分はすっかりお江戸です。
年末に行ったので、街並みはお正月の準備中。しめ縄や門松が飾られ、部屋にはお雑煮も用意されていました。凝ってますね。
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屋根の上の猫さんも、時々ニャーオと鳴いて頭と尻尾を動かすという凝りよう。

何て素敵な裏通り。
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もちろん、そわそわしながら通り抜けました。子供だな…(笑)。

このところ時代小説の類を読むようになっただけに、なんだかとっても、心を揺さぶられました。彼らはこういうところで暮らしていたんだな…と。

○新宿歴史博物館 
訪問は2回目で、結構久し振り。どうしてもっとまめに通わなかったんだろう、と後悔するくらい面白い。
常設展は縄文から現在までの新宿の歴史。基本的に撮影は不可ですが、可能なスポットも四箇所ほどあります。内藤新宿の模型に、胸が躍る…!
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企画展は林芙美子。生誕から晩年まで順を追った展示、分かりやすかったです。
そういえば放浪記、ちゃんと読んだことないのです。随所で引用されているのは目にしても。そろそろ読まなくちゃ。と、かつて林芙美子記念館に行った時も考えたような、気がします…

○パナソニック汐留ミュージアム「メイド・イン・ジャパン南部鉄器」
南部鉄器の歴史と、モダンに変容しつつある南部鉄器の今。

以前、素敵な鉄瓶で紅茶をいただいたことがあるのです。
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那須塩原のお洒落カフェ、ロイムさんにて。
白、ピンク、水色と色も可愛い鉄瓶は、買えないこともないお値段で、欲しいなぁと思わないでもないのだけれど、使いこなせるか不安で、手が出せません…。
展示を見て、ますます欲しくなっちゃった。

ちなみに今、壬生義士伝を読んでいます。南部盛岡、行ってみたいな。


○松岡美術館「松岡コレクション 理想郷」
理想郷、桃源郷、ユートピア。固定的なイメージがあるようでいて、地域により、人により、思い描く世界は様々。
折しもギャラリートークが始まる少し前に到着したので、せっかくだからと聞いてきました。トークの対象となる部屋は毎度変わるようですが、今回は2階の第4展示室(古代中国の器と絵)でした。
恥ずかしながら、青銅器は作られた当時は金色だったということに今更気づかされました(いや、昔習った…?)。青銅色のイメージしかないけれど、酸化されるまでに時を経ているのですよね。銅の割合が多ければ十円硬貨のような色、錫の割合が多ければ白銀に近い色だったそうです。
ここのギャラリートークは初めてだったけど、次は狙って聴きに行きたい。楽しかった!

○ブリジストン美術館 コレクション展「画家の目、彫刻家の手」
昔パリの画廊で「モネ・ロダン展」という、絵画と彫刻の展示があったそうです。この美術館ではいつもエントランスで彫刻が出迎えてくれますが、今回は特に、絵画と彫刻をあわせて鑑賞することに着目した内容。
お馴染みの絵も、テーマが変わると趣が変わる、かもしれない。
ポンポンという人の家鴨のブロンズ像が、今にもぽてぽて歩き出しそうで、愛らしかったです。初めて会った気がする。

○下町風俗資料館「女性たちの装いと暮らし 明治から昭和へ
ずうっと前に一度行った切りでした。久し振りの訪問。
大正時代の長屋の再現といい多岐にわたる資料の数々といい、小さい資料館ながら見どころは結構あります。そういえば初めて来た時、昔のおもちゃで遊んだな…。
今回印象に残ったのは、今戸人形でした。先日今戸神社に行ったのですが、そこに「今戸焼の発祥の地」という碑があって、どんな焼き物なのだろうと思っていたのです。生活用品の他、カラフルで可愛らしいお人形も作っていたのですね。

○大江戸博物館
お江戸に浸りたいなら、ここも外せないでしょう。常設展には、もう5,6回は来たかなぁ。
広い館内には、見どころがあり過ぎて。今回はお江戸が目的だったので、見る場所を絞りました。解説も、いつもなら逐一読まねば気が済まない性分だけれど、ある程度読み流し。じゃないと、日が暮れる…。

模型は何度見てもときめく。松の大廊下。忠臣蔵ーー!1392519478205.jpg
多分過去の写真データを探したら、同じスポットで撮影してると思う(笑)

○戸栗美術館「鍋島焼と図案帳展」
文化村の裏にあり、渋谷駅からは歩いて15分ほど。
訪問は2回目で、前回は古九谷焼が中心だったかと。焼きものには造詣がないので、この手の展示はさらりと見て終わってしまうことも多いのだけれど、今回は解説や鑑賞のポイントが分かりやすく、じっくり楽しんでしまいました。将軍への献上品として生まれた鍋島焼の、歴史の流れの中における変遷、大変興味深かったです。

1階の焼きもの展示室では「日和崎三郎後期鍋島コレクション展」も開催中。ご挨拶の中に、「将軍の食器で食事をしたい」と思ってそのような器を集めたけれど、戸栗館長に止められて食事はしておりません…というエピソードがあり、つい笑ってしまいました。将軍の食器で食事!素敵! コレクションは専ら鑑賞用なのでしょうけれど、食器はそもそも生活用品ですものね。

思いの外夢中になってしまってすっかり喉が渇き、途中、ロビーでコーヒーを。セルフで百円也。ありがたや。
今回の展示の解説資料が50円で販売されていて、嬉しかったです。多少メモも取ったけれど書き切れるものではないし。図録となると、重いし高いし。こういうサービス、他の美術館でもあったらいいのにな。鑑賞した後は、しばらく浸りたいものだから。

○文化学園服飾博物館「ヨーロピアンモード」
雪の日に行ってきました…。別記事に少し。

○三井記念美術館「三井家のおひなさま」
この時期恒例の企画展ながら、私は初めて行きました。お雛様の姿形は色々あれど、いずれもお人形としての愛らしさを備えていて、つい、見惚れます。
箪笥や長持等のお雛道具も、すごく可愛い。ドールハウスも精巧な家具やお皿にときめいてしまうものですが、ミニチュアに惹かれる心って、共通してあると思う。
お雛様以外のお人形の展示もあり。大名行列の御所人形が、圧巻でした。総勢、58体!

同じ日に、日本橋三越の「ホキ美術館所蔵 森本草介展」にも行きました。まるで写真のようだけれど、写真では表現できない、理想の美。堪能しました。

ホキ美術館にも、行ったことがあります。写実絵画ばかりを集めた、ちょっと他にはない美術館。建物そのものも素敵で、思い出深いです。
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見どころがあり過ぎで、時間がかかってしまって、レストランでお食事をする余裕がなかったのが心残り。今度行く機会があったらきっと…!

○アクセサリーミュージアム「アンティークストッキングの世界」
○五島美術館「茶道具取合わせ展」

別記事に。

○大倉集古館「大倉コレクションの精華Ⅲ -工芸品物語 美と技が語るもの-」
器や香道具、刀剣、能装束などなど、多岐にわたるコレクションから少しずつ逸品を紹介する展示。
昆虫や魚の形をした自在置物が、面白かったです。関節が動くのだとか。動かしてみたい。
鍋島焼も一点。先日戸栗美術館で散々見たから、特徴を覚えていて。分かることが、ちょっと嬉しい。
尾形光琳画、乾山作の六角皿にも、ほほう…と思いました。実の兄弟だということを、五島美術館で知ったのです。共作は結構多いけれど、六角皿は珍しいのだとか。

ちなみに同じ日に永青文庫にも行き、「黒漆阿古陀型三十二間筋兜」という兜を見たのですが。
大倉集古館にも阿古陀型の香炉があって、阿古陀瓜=カボチャのことだと知ったばかりだったので、これまたほほう…と思ったのでした。
見聞きしたものがこうして繋がっていくから、楽しい。

様々な美術館をめぐって、覚えたことがそのまま身についてくなら、もっと気付きは多いのでしょうが。生憎と、物覚えの良い方ではありません。でも、忘れても良いのです。そういえばなんか聞いたことあるな…と、いつか思い出す程度で。
思い出すことがなくとも、それはそれで良いのです。今、楽しければ。

2013年11月24日 (日)

ぐるっとパス2013其ノ弐・9~10月

今年2冊目のぐるっとパス。行ったところを備忘的にφ(..)

○練馬区立美術館「鹿島コレクション3 モダン・パリの装い 19世紀から20世紀初頭のファッションプレート」
最終日にこの展示会の存在を知って、これは行かねば!と決心しました。朝ごはんは三ノ輪のパン屋さんで食べたのに、大移動^^;
だって、昔のドレス好きなんですもの!
もっともこれは、衣装そのものではなくファッション画の展示。今のファッション雑誌は写真のだけれど、昔はイラストだったわけですね。さらには本の挿絵にポスターと盛沢山の内容で、ちょっと疲れてしまったくらい。前半はしゃぎすぎたかな。
図録もしっかりお買い上げ。こういうのはイラスト描くときの資料になるから、と言い訳をするのだけれど、活かせた例がありません;

残念だったのは、美術館と同じ敷地内にあった自然食レストラン、どんぐりの木がなくなっていたこと。でも本店のケーキ屋さんは健在みたいだし、そちらでランチもいただけるようになったみたいだし、また来よう。

○吉祥寺美術館「宇野信哉展 よみがえる江戸の情景」
別記事にちょこっと。
最近、以前にも増して和風の絵に心惹かれます。
そして、この展示会で沖田総司と藤堂平助の小説の表紙原画も展示されていたがために……今、私の中で新撰組が熱いのです^^;

○文化学園服飾博物館「『装苑』発刊77周年記念 『装苑』と「装苑賞」その歩み」
2階には「装苑賞」を受賞した作品がずらり。
1階には、創刊から現在までの雑誌『装苑』がずらり。
いずれも圧巻。
昔は、洋服は自分で作るものだったのですよね。装苑にも型紙や服作りのポイントが掲載されていたのが、印象的でした。

ちなみにお昼は近くのタヒチアンノニカフェで、ナッツの巻きずしプレートを。
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ロー(生)なのです。巻いてあるのはごはんじゃなくて、ナッツなのです!
ローフード、興味はあるのだけれど。正直なところ「美味しい」というよりは「面白い」味だなと思うことが多くて^^; でもこれは、美味しかったです。食感も好きだな。
わさび醤油&海苔のおかげで、確かに巻きずしになってました。ちょっと崩れやすいかも。見た目の色鮮やかさも素敵。
意外と、お腹いっぱいになりました。ご馳走様でした。


○ICC「ライゾマティクス inspired by Perfume」
別記事にちょこっと。

○パナソニック汐留ミュージアム「モローとルオー -聖なるものの継承と変容-」
モローの絵の印象は、繊細で優美で怪しげ。一方ルオーといえば、太くくっきりとした黒い線が特徴的な、厚塗りの油絵。師弟と言われてもぴんとこない、というのが正直なところでしたが、なるほど見比べてみれば確かに、モローの影響が感じられるのでした。とりわけ、色彩に。
モロー、好きなのです。大学の美術の先生がモローがお好きで、聖書や神話の説明にもよく取り上げて下さったので、私も自然と虜になりました。
実物を前にすると、感動します。聖セバスティアヌスの絵は、意外と小さいのね。
モローの作品をこれほど一度に見ることができる機会も、なかなかないのではないかと思います。
館内が寒くて、薄着で行ったことを後悔しました。解説は図録でじっくり読めばいいや、とひたすら絵を眺めた2時間。そして増えていく図録…。

○アミューズミュージアム「さしこ着物展~布を愛した人たちの、知恵と美とデザイン~」
2回目の訪問。継ぎ接ぎだらけの布が「BORO」としてかっこよく展示されていて、最初は意表を突かれました。。
Boro
昔は、とりわけ寒い地方では、布は大切だったのですね。ちなみに館内は撮影可。触るのもOK。
触って良いと言われても……ちょっと怯んでしまうのですが^^;
ちょっと他にはないミュージアムでしょう。浮世絵シアターもなかなか楽しいし、屋上から望むスカイツリーと浅草寺は見ものかも。

○ニューオータニ美術館「セキ美術館名品展 加山又造と近代絵画の巨匠たち」
松山のセキ美術館、行ったことがあります。懐かしい…!
カラスの絵が、印象的でした。それから岡鹿之助の「ラヴェル礼賛」。ラヴェル大好き。

○ミュゼ浜口陽三ヤマサコレクション 「毛糸と、小鳥」浜口陽三・南桂子銅版画二人展
この美術館も、もう何回目かしら。浜口陽三氏の版画は吉祥寺美術館にも常設されているので、すっかり見慣れた感があります。何度見ても心惹かれますけれどもね。
今回の私の目的は、どちらかというと南桂子の銅版画。
描かれているのは、少女、鳥、木、お城、お花…と、好きなモチーフばかり。メルヘンチックで寂しげで、可愛らしくてどこか不思議で。何とも言えない魅力があります。
後期は展示作品が結構入れ替わるのですねえ。また行きたいわあ…。

○松岡美術館「松岡コレクションでめぐる旅」
プラチナ通りの先にある美術館。ロビーで出迎えてくれる、猫の給仕頭くんが大のお気に入りです。小さく愛らしいながらも凛々しいお姿。
1階は常設展3部屋。古代エジプト、現代のブロンズ像ときて、仏像。初めて来た時は、ずらりと並ぶ仏像にびっくりしたものでした(笑)
2階は企画展3部屋。焼き物には造詣がなく、関心も薄いのだけれど、この美術館の展示の仕方は好みです。解説がなかなか分かりやすい。
今回の企画として、風景画の説明に地図が添えられているのも面白い趣向でした。いつか旅をすることがあるだろうかと、思いを馳せながら絵に浸りました。

そして帰りのこと。ロッカーに預けた荷物を取ろうとして鍵が見つからず、冷や汗をかきました。バックの底までさぐっても、ない、ないのです。 
鍵を紛失したなら、館の人に言わねばならないでしょう。どうしよう、とすっかりうろたえながらとにかくロッカーの番号を確かめようとし……気づきました。ロッカーに、鍵が刺さったままだということに!なんてこと!
施錠すらしていなかったようです。貴重品は入れていなかったけれど、それにしてもねえ。ほっと胸を撫で下ろしつつ、自分の愚かさを呪ったのでした。とほほ。

2013年7月31日 (水)

ぐるっとパス2013・6~7月

毎年のように購入する、ぐるっとパス。
美術館、博物館等の入場券や割引券がつづられていて、大変便利です。1年で3冊ほど使ったこともあります。どうせ行くなら、お得にね。

有効期間は2か月間。今年は6~7月に利用しました。
以下、巡ったところを備忘的に。同じ日に行った場所はひとつにまとめて。


○文化学園服飾博物館「ヨーロピアン・モード」

マリー・アントワネットの時代以降の服装の変遷を、時代を追って紹介。乙女心をくすぐるヨーロッパのドレスの数々!
毎年春にこのテーマで展示するみたいですね。ぐるっとパスを使うのは秋が多くて、なかなか巡り合えなかったのです。今回はこれを見るためにこの時期を選んだ、と言ってもいいくらい。
とりわけ感動したのは、オードリー・ヘプバーンが実際に映画で着た衣装の展示。
アン王女のドレス!白黒映画では真っ白に見えましたが、実物は金色に輝いていました。花の刺繍が細かく施されていて、とてもきれい。

ヨーロッパ気分に浸ったあとは、タヒチアンノニカフェでピタサンドを。既にティータイムでしたが、お昼を逃したので、お腹が空いていて^^;
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野菜たっぷりで、嬉しい♪
連れはワッフルを。味見させてもらったけれど、優しいお味で美味しかったです。
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ノニ リーフティーは、うーん、体に良さそうな味…ですかね(笑)
ランチタイムには、ローフードのお料理もあるみたい。ローのケーキやグリーンスムージーも気になりました。また行ってみよう。


○三井記念美術館「河鍋暁斎の能・狂言画」

この美術館は、足を踏み入れるだけでちょっとテンションが上がります。エレベーターからして、高級感があるんですもの(笑)
時代を感じせる洋の空間に、伝統的な和を飾る趣向。
展示物は大抵あまり馴染のない分野で、丁寧な解説を読んでもぴんと来ないことが多いのですが、それでも丹念に見てしまう。

この日は日本橋三越で開催されていた岩合光昭写真展「ねこ歩き」にも行きました。むしろこっちがメインかな。
日本中、世界中で撮影された猫さんたちが、とにかく可愛い!
狙ったような見事なショットだけれど、被写体は自然体。長年の経験で培った観察力や勘がものを言うのでしょうね。
……それにしても会場は、大混雑でした^^;

ちなみにこの日のお昼は、コレド室町のカフェ・エメヴィヴェールで。
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キッシュロレーヌとオニオンのキッシュ。生地はサクサク。濃厚な具材にチーズがとろけて、美味しいこと。スープも良いお味でした。
オープン時から気になっていたお店だったので、一度来ることができて満足です。
当初はクロックマダムが気になっていたのだけれど。
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個人的にはキッシュの方が好きかなー。


○印刷博物館

トッパンホールと同じ建物内にある博物館。コンサートの合間に無料の展示コーナーを見たことはあったけれど、中へ入るのは初めて。
もうね……本好きはトキメクしかないよね、という感じでした(笑) 印刷物には色々あれど、やはり書籍は大事ですから。古い装丁の本って、どうしてあんなに魅力的なの。
あまり時間がなかったのが残念。いずれまた、ゆっくり浸りたいと思います。

○三鷹市美術ギャラリー「華麗なるインド ―インドの細密画と染色の美―」
  山本有三記念館
  武蔵野市立吉祥寺美術館「佐々木マキ 見本帖」

細密画は虫眼鏡でじっくりと、鑑賞。世界観もさることながら、色彩が独特。
そして染織物が、美しいこと。金の糸を織り込んだ薄いショールに見とれました(欲しい…)。

山本有三記念館は、2回目。初めて行ったときは洋館や庭園にとにかくワクワクしたけれども、最初の時ほどの感動はなく…でもやっぱり、素敵。「路傍の石」とか懐かしいな。
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幸い空は曇っていたので、井之頭公園を抜けて吉祥寺へ。吉祥寺美術館は入場料100円ですし、ぐるっとパスがなくともしばしばふらりと入ります。
何だか見覚えがあるような、ないような、不思議な面白さがあるイラストの数々を楽しみました。

この日悲しかったのは、財布を家に忘れたこと。バッグを直前に変更したんですよね。美術館はぐるっとパスで入れたのですが。
三鷹、吉祥寺周辺には、可愛いカフェがたくさんあるというのに……!
使えるのは、Suicaのみ。駅の「武蔵野うどん」で食券を買って食べました…(-_-) 

紫陽花が見頃でしたが。花では腹は満たされぬ。
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○パナソニック 汐留ミュージアム 「幸之助と伝統工芸」
これは別記事に書きましたー。

○ブリジストン美術館「色を見る、色を楽しむ。―ルドンの『夢想』、マティスの『ジャズ』…」

もう何度も足を運んでいる美術館。コレクションには見慣れてきましたが、今回は「色」に着目した展示で、面白かったです。絵の具の歴史も興味深く。
人工的に作られた最初の色は、プルシャンブル―(紺青)なのですね。。 
最後の部屋は、「追悼 ザオ・ウーキー」 今年の4月に亡くなられたとのこと、存じませんでした。『07.06.85』を初めて見た時の鮮烈な印象は、忘れられません。吸い込まれそうな、深い深い青。色彩のうねりや飛沫のような白い絵の具が想起させるのは海ですが、何にでも変じうる青なのだと思います。

○ニューオータニ美術館「没後10年 人間国宝 松井康成展 練上技法による魅惑の陶芸」

数色の粘土を組み合わせて模様を作る技法を、練上というそうです。金太郎飴の作り方に似ているでしょうか。幾何学的な模様から草花に至るまで、細やかに、大胆に浮かび上がる色彩。絵筆で描くのとはまた違う不思議な世界に、すっかり魅せられました。球形の壺はまるで惑星のよう。
陶芸には造詣がない人間だけれど、きれいな器を眺めるのは好き。

○アクセサリーミュージアム「テンダーボタンとバービー人形たち~古き良きアメリカンホーム~」
訪問は2回目。住宅街の中にひっそりとある瀟洒な空間です。常設展はヴィクトリア女王の時代からアールヌーボー、アールデコと近現代に至るまでの装飾品の数々がずらり。コスチュームジュエリーが中心なので、宝石キラキラというよりはデザイン性の面白さが目を引くアクセサリーでしょうか。いずれにせよ目が眩みます。似合わなくてもいいから身に着けてみたいわー。
企画展には、色んなコスチュームのバービー人形たちが♪ ファッションモデルコレクションには、以前西武渋谷のバービー展で見たドレスもありました。いくつになっても、憧れちゃう。

○住友コレクション泉屋博古館分館「テーマにみる近代日本画~その豊かな世界~」
 大倉集古館「伝わる技 伝える技 Ancient Skills, Treasures of the Future. 第4回 新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」
 八王子市夢美術館「チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち」

これも別記事に。


いつもなら、もっと色々行くんですけどね。
上野とか白金台とか。
今回は、夏の暑さと日差しに負けました……。

2013年7月27日 (土)

夏の空とチェブラーシカと

7月最後の土曜。前日の天気予報では主に曇り・雨…と出ていたので、久し振りにお出かけしよう!と張り切っておりました。
雨ならお出かけ♪なんて、おかしいかしら。だってとにかく、日差しが苦手なんですもの^^;肌が弱いので、夏場は要注意。

ところが朝、空を見上げたら晴れているではありませんか…; 何てこと。
でもきっと、これから曇ってくるに違いない!と信じて、取り敢えず外出することに。

向かったのは、六本木一丁目。まずは泉屋博古館分館にて開催中の「テーマにみる近代日本画~その豊かな世界~」へ。
もう何回訪れたか分からない美術館。展示室は二部屋。今回は人物画の部屋と、風景画・静物画の部屋に分かれていました。風景画と山水画、花鳥画と静物画等の対比から柔軟な視点の試みを…という趣向でしたが、私にはその趣旨はちょっとぴんとこなかったです^^; 同じテーマで描かれた水墨画と着彩画、というのは分かりやすい対比でしたが。
嬉しかったのは、原田西湖の「乾坤再明」が展示されていたこと。天鈿女命が舞を舞い、天照大御神が岩戸をそっと開いた瞬間の絵です。初めて見たのはいつだったか…とても印象に残っていて、再会したいと思っていました。柔和な面差しや色彩が、きれい。
上島鳳山の「十二月美人」も十二か月分すべて並んでいて、圧巻でした。顔や手の輪郭は淡い一方で、着物の線はくっきりと描かれていて、細やかな柄も見事で。一歩離れて見た時の調和がため息もの。それにしても皆様実に、美人揃いですこと。
展示作品は決して多くはないけれど(初めて来たときは、三つめの展示室を本気で探してしまった…)、じっくり鑑賞したくなる作品が多くて。二つの部屋を行ったり来たりしている間に、一時間以上が経過していました。

泉屋博古館に来たら、大体いつも大倉集古館に寄ります。
「伝わる技 伝える技 Ancient Skills, Treasures of the Future. 第4回 新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」を開催中でした。正直、刀のことはさっぱり分からないのでパスしようかなとも思ったのですが(博古館から数分とはいえ、外を歩くのは辛い…)、まあ、折角なので。建物だけでも、見甲斐があります。外も、中も。常設展示として国宝や重要文化財が鎮座してるし。
刀は作るにも、磨くにも、装飾を施すにも、それぞれに伝統の技を要するのですね。入賞者はその技を引き継いだ方々、さらに次の世代へ引き継いでいくのは実に大変なことなのだろうと思います。

六本木一丁目を離れる頃になっても、太陽は隠れる気配すらなく。
もう少し陰って欲しいなあ…と祈りつつ、次の目的地へ。目指すは八王子市夢美術館「チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち」。チェブラーシカ、可愛いですよね。

でも美術館へ向かう前に、腹ごしらえ。
八王子へ着いたらなんと、祈り通じて曇り空! 雨の気配すら感じられるどんよりした空にほっとして、以前から行きたかったマクロビオティックのカフェでお昼をいただくこととにしました。

さくら亭にて、本日のランチ。HPには徒歩20分とありましたが、そんなにかからなかったかな。
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サッパリとした麺が、美味しかったです。夏野菜の彩りも美しくて。自然な甘さのカボチャのスープも、紅ショウガのおにぎりも、丁寧に作られた味わいでした。
そう、夏でも玄米ご飯、食べなきゃね…。
デザートにはトウモロコシとさつま芋のオレンジ煮(グレープフルーツ?)もついて、お腹いっぱい。ご馳走さまでした!
地元の方々に親しまれ、頼りにされているお店なのだろうなと思います。お店の方々も、素敵で。
うちの近所にもこういうお店があったら、通ってしまう。

さて、お腹も心も満たされましたが。ご飯を食べ始めた頃からなぜか、再び空が晴れてきてしまったのでした…。
行きはよいよい、帰りは何とやら。
近くにバス停もあるみたいだけれど、本数が少なくてタイミングが合わず。バス停に屋根があるとは期待できず。駅に戻るには、歩くしかないわけで。
帽子を目深に被り、日傘をしっかり差して、仕方なく歩き始めたのですが。午後三時、まだ影も短い時間。日差しに負けました。。

吸い寄せられたのは、珈琲専門店。
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北澤珈琲店にて、フレンチブレンドを。表に看板はなく、お値段も分からないままこういうお店に入ったのは初めてです^^; 常連さんに愛されているお店なんだろうなと思います。
カップはWEDGWOODのBone china。素敵。丁寧に入れて下さった珈琲も、美味しい。
一時間ほど、本を読みながらくつろぎました。


影も伸びてきたので、気を取り直して駅へ戻り、そこからバスに乗って本来の目的地へ。
入口では、チェブラーシカがお出迎え♪
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可愛いー♡
可愛いけれど、どこか哀愁のある表情。なぜでしょう、見ているだけで切なくなります。お猿さんみたい、だけれどそれほど器用ではなく。クマさんみたい、だ
けれど強さも獰猛さも微塵もなく。小さく、か弱く、守ってあげたくなる存在(でも案外、したたかなんですよね)。

展示会は、まずチェブラーシカの誕生と絵本、次にアニメーション化による変遷、新作劇場版のこと、そしてその他のロシア・アニメーション、という構成でした。

流行の「ビブリア古書堂の事件簿」にも、チェブラーシカが登場しますが、その”たぬき”みたいなチェブラーシカの絵本も、展示されていました。
うん、ほんと、たぬきだー(笑)
今ではチェブラーシカの姿は定着していて他は考えられませんが、純粋に物語からイメージを膨らませたら、どうなるでしょうね。

アニメーション化に関わった人々のインタビュービデオなどもあって、なかなか興味深かったです。チェブラーシカは、男の子なのね。
大きなコートを着た女の子が、コートが大きすぎてばったり転んだところからチェブラーシカを思いついた…という原作者の話も面白かったな。ばったり倒れ屋さん!

2010年公開の新劇場版で使用されたお人形の展示もありました。観に行けば良かったな。行きたいなーと思いつつ、逃したんですよねえ。。
他のロシア・アニメーションも、魅力的で。「雪の女王」はDVD持ってます。エスキースの展示があって、感激! その抜粋版や短編アニメが繰り返し上映されているコーナーには、ついつい長居しました。「おかしなおじいさん」の映像、素敵だったなあ。
5時前には入館したはずなのに、結局閉館ぎりぎりの時間まで居座ってしまいました。そろそろ帰るかー、と出口に向かったところで収蔵品展があるのに気付いて、慌ててひと巡り^^; まあ、チェブラーシカを存分に楽しんだので、満足です。図録も買いましたとも。

帰り道。どこかで花火の音がしていました。
駅に着く頃には、ぱらぱらと雨が。やがてどしゃ降りに。今更降らなくて、いいのよ…。

2013年2月17日 (日)

レトロ? モダン?

Title01


日本橋三越の「中原淳一展」へ行ってきました。

お洒落なイラストは目にしたことがありましたが、自ら雑誌を編集されていたのですね。隅々まで洗練されたセンスの良さに、うっとりします。

描かれている女性は皆、腰がほっそりして手足がすらりと長くて、凛として美しい。うらやましい(笑)
そしてお洋服の、素敵なこと。

凝ったデザインのブラウスやワンピースは、今見ると「レトロで可愛い!」と思えますが、当時は流行の最先端だったのでしょう。中原氏が流行を作ったとも言えるのでしょうか。

いいなあ、こういう服欲しいなあ…と、何度呟いたか知れず。

撮影可能なコーナーもありました。

Photo

イラストの実物化。花柄のワンピースに、乙女心を鷲掴みにされました。欲しい…けれど、こういう服が似合う女性になるのもまた、難しそうな^^;

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こちらはシンデレラのドレス。王子様の目も釘付けになるわけだ。

会場は思いのほか広くて、内容も盛りだくさんで、モダンガールにときめきつつも、後半は少々疲れました…

ちなみにこの日のお昼は、地下1階の薬膳のお店10ZENで。

Zen

白身魚と野菜の黒酢あんかけ。ごはんが進むこと。

デパート内の食事処はどこもかしこも混んでいる上にお財布にも厳しめですが、ここは気楽に入れる雰囲気。品川の本店にはお野菜メインのメニューもあるみたいです。

ご馳走様でした♪